1/11/2014

-The Dry-




“Water Water Water…water makes the world.”
   
A holstein cow states so.

“I don’t get it. NO, I don’t.”
 One of the black spots on the cow’s back denies the statement.

“Why do ya think so?”
The holstein cow groans and yawns with zero enthusiasm.

The black spot looks at its blobby hair and then stares at  the holstein cow’s eye.
“I’ve never required the water even though your body would have been requiring it.”

“Oh boy…” The holstein cow sighs and glares angrily at his body’s spots. “You’re one of the materials in thisworld…maybe, but you know, who would have ever seen you as an individual piece? ――So, I should or gotta say that water is the greatest need of this world.”


Then, the most of the dappled spots refute together as if by common consent. “But I know, after all water’s gone, only the water’s trace will make a permanent impression on the ground, man.”



1 comment:

  1. [Another Story]

    ―― おれの悲劇はこうだ。

    干からびかけた屍は語る。

    腐敗臭が立ち込み、墓地を漂う灰色の煙と合わさる。

    ぽつりぽつりと語る屍の横で、一人の男がうむうむと相槌を打つ。
    町中の者はこの変わり果てた先祖の姿に逃げまどい、自滅し、街から姿を消していた。

    男はその異物を見ても微動だにしなかった、たった一人の者。
    ただ冷静に、屍の話に顔をしかめる。
    そして、相手の眼球がかつてあった空洞部分を見据える。

    屍は続ける。

    ―― あのな、親族がどれだか、もうわかんないんだぜ。

    少し自嘲気味にくくっと喉を鳴らす。
    ―― みんな、皮膚が腐敗して骨が溶けている。どうやっておっかさんやおっとさんを見分けろっていうんだ。

    「確かに」 と男は頭を掻き、自分が屍になった姿を想像する。たぶん君にそっくりだ、っとわらう。

    ―― だろ?
    気をよくした屍は、拾ってきた助骨の一つで傍に転がる大腿骨を叩きながら遊び始める。子気味良く楽しげな、しかしなにとも交わらないリズムが、この墓地の空気中に流れる。

    「でもさ」 男はそんな屍から目を逸らし、星も月も見えない空を見上げながらふと言う。 「人の表情が分かるのも、結構めんどうだぜ」 男は先先週あった親族の葬式と各々の顔を思い出している。慎ましさと虚偽と後悔と期待と無関心に満ちたその表情をみているだけで、男は心底疲弊した。

    そんな男をみて、屍は何がおかしいのか思わず吹き出す。そして顎が (文字通り外れるくらい) 一頻りわらう。訝しげに横眼でそんな姿を見ていた男も、なんだかどうでもよくなって少し微笑む。屍はわらった後、男の方を向いて、助骨を差し伸べる。そして上下の歯をカチカチ鳴らしながら言う。
    ―― まぁ、ないものねだりってやつだな。

    男はその助骨を受け取ると、地面に転がる小石にむかってコツコツ打ち始める。そして少し考え、手を止めて言う。「ああ、まさしく」

    まれな経験てほんとうに勉強になるぜ。変わり者の男は、屍と肩を並べながら、心底そう思う。

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