Who has a hard head?
― Right there, he
never ever changes his thoughts! I have lectured him many times, telling him
the same things, but he never ever listens to my greatest ideas!
Who has an unstable
mind?
― Well, I would say,
she is, might be, the person you could be satisfied with… Maybe, I mean… sorry,
I’m not sure.
And then, what will
happen if those who have different personalities based on their different backgrounds and values meet up with each other?
[Another Story]
ReplyDeleteI wrote another story based on the same concept as the English version above.
*内容は違いますが、コンセプトは同じです。
~雲のこ、海のこ~
お日様を浴びて目を覚ました雲のこは、暇つぶしに自分の周りを見渡す。彼女の白くて、白くて、白い体が、白くて、時々青い雲にとけこむ。雲のこが寝ころぶ地面は、なんだかフロートガラスみたいに下が筒抜けになっている。
ひと眠りした後の彼女の目は少し眠たそうに半目がち。広いなぁ。雲のこは思う。セマイってことばがあるって聞いたけど、どんなんだろうなぁ。所々。白い雲はフロートガラスを隠す。雲のこはそろりそろりと歩き始め、ふと、下を見据える。たかいなぁ。空の中で生きてきた雲のこは、世界にヒクイ場所があるなんて夢にも思わない。
すると下の、ずっと下の方で、なにやら気配を感じる。音が聞こえたわけでも、むくむく動く体を見つけたわけでもないけれど、彼女は確かにそう感じる。いつか誰かが教えてくれた、ウミの上を、なにかがあるいている?そんなばかな。彼女は首を横に振る。でも興味を持ったその雲のこは、寝そべって足をぱたぱたさせながら、その気配に意識を集中し続ける。ぽかぽかの日差しのブランケットのせいで、彼女の瞼は次第に重くなる。その時。
「ぼくが気付いていないとでも思った?」
確かに聞こえるその声。雲のこは驚いて辺りを見回す。いつもの白い広大な風景。
「ねぇ、ここだよ。」
その叫び声はエコーして何回も彼女の耳に聞こえてくる。彼女ははっとしてさっきまで見ていた海の方を見てみる。ぼーとした頭を2回振り、じーっとみてみる。でもやっぱりその生物は、彼女にとっておちゃめな山びこでしかない。雲のこはあたりをきょろきょろする。ほんの一度だけ、エコーの端と雲のこの鼻の先がふれたような気がして、動きを止める。
そこで彼女は思い立つ。もしかしてこれって、私の「夢の中」なのかも。雲の下になにかがいたことなんて、生まれてこの方見たことも聞いたことがない。そして彼女は目をつむり、自分の「夢」に向かって話しかける。"ねぇ、もしもし。ここに階段かなんかがあったら、あの下にいるなにかに会えるんじゃないかなって。" まさかね。そう思いつつ瞼を開く。
やっぱりね。それははたして彼女の夢であり、雲の隙間からは海までつながる真っ白な階段が現れている。階段もふかふかなのね。一歩を踏み入れた彼女はそう思い、少し気分が良くなる。いっぽいっぽ、彼女はその感覚を楽しみながら、リズムを刻んで下りていく。時には歌を歌い、時にはお昼寝をして、お日様が帰るころに階段の下まで辿り着く。そして広大な海の端っこに、ぽつりと空をみあげるこどもがいるのを見つける。彼の青くて、青くて、青い体が、青くて、時々白い波にとけこむ。"きみだね。" 雲のこは声の主を見つけて嬉しくなりそう言う。そして近くでお話ししようと両手をついて駆けてみる。でも海のこは雲のこを見てはいない。さっきまで上を向いていた彼は、今は鼻を水面に押し付け波をしきりに揺らしている。
「探し物をしているんだ。」
海のこは空からの来客者に見向きもしないでそう言う。
"サガシモノ?" 雲のこはその意味がわからずただ彼の言葉をおうむ返しにする。雲のこはこの世の中に、サガシモノたるモノが存在していることを初めて知る。不思議に思いながらも海のこのしていることが面白くて、自分も真似してみようと思い立つ。"私も君と、サガシモノ、する。" ゆっくり波に揺られるように彼女は言い、雲のこは海のこと同じように鼻を水面に押し付ける。空からきた一匹と、海にいた一匹は、そうやって少しの間、共に時間を過ごす。海のにおいをかぎ、波のおとを聞いているうちに、雲のこはここもなんだか素敵だな、と思い始める。ここはきっと、ヒクイとセマイとサガシモノのある所なんだな。そう思って少しだけ嬉しくなる。そして海の表面で、彼らの鼻の先は互いの鼻の先を見つける。
雲のこは少し驚いてから顔を上げ、"なんだ。" と静かに呟く。
そして彼女は、海のこの顔をのぞきこむ。海のこもツン、と顔を上げ、雲のこを照れくさそうに見返す。